👉冷えを取ることで下痢・過敏性腸症候群がよくなる
鈴木さん 男性36歳期間半年

お腹をこわしやすい。冷たい物の飲食や食べ過ぎたときや、仕事などで精神的に緊張したときに下痢をする。下半身(特に大腿部)の冷えを感じる。疲れているのに寝つきが悪い。生活のためには我慢するしかないと半ば諦めていた。
週1回のペースで来院。鍼灸と光線療法を受療。2ヵ月後に下痢の回数が6割程度に減る。だるさも軽減し体が軽くなったように感じる(冷えだけでなく、このときはじめて疲労を抱えていたことを自覚する)。食生活の見直しと改善、入浴時に湯船に浸かるなどのことを実践。
さらに1ヵ月後、トイレに行く回数が減り、便の状態も水様のものが少なくなる。
半年後
症状は安定。冷やさないための生活習慣もかなり身に付いたとのこと。
どのような病気もそうですが、とくにお腹をこわしやすい場合は食生活が大事となります。基本的には、冷たい物、脂っこい物を避けること。また、小麦や乳製品が関係しているケースも少なくありません。過敏性腸症候群の場合、精神的なストレスを取り除かない限り、症状はなくならないと思われていることがありますが、そうではありません。過敏性腸症候群であっても(過敏性腸症候群だからこそ)、食生活を正すことが重要です。合わせて大切なのが、体を冷やさないこと。体が冷えると自律神経が交感神経優位から、腸の働きが正常でなくなれば下痢を起こしやすくなります。
鈴木さんの状態を東洋医学的に見ると、もともとあった腎陽虚に、土虚木乗型の肝脾不和が重なったということになります。腎陽とは生命力の源であり、冷え性の大本にはこれがあります。肝とはストレスに対応する臓で、肝で受け止め切れないストレスが脾(消化器)に及んだもの肝脾不和です。五行でいえば肝は木、火は土に属し、土の中を木の根が張るように、強すぎる肝の力が土の力を奪い取ってしまいます。木が強すぎる場合が「木乗土」、土が弱い場合が「土虚木乗」です。症状緩和のためには、ストレスを溜めないことや消化器系に負担をかけないことも大事ですが、体を冷やさないこと、体を積極的に温めることが必要とされます。
鍼灸による温補脾腎を行うと同時に、光線治療でしっかりと身体を温めました。光線治療は単なる温熱療法ではなく、熱と光の作用によって身体を治癒へと導きます。
過敏性腸症候群は治るのに時間が掛かると言われますが、養生によって十分良くなることが期待出来ます。
当院では過敏性腸症候群をよくするため可視総合療法も行っています。
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