過剰なストレス。これは西洋医学的に見ても、東洋医学的に見ても間違いない

ただ

疲れているとストレス耐性が弱くなる

ちょっとずつでも積み重なれば、ボディーブローのようにジワジワと効いてきちゃうんだね

そうだよね。でも、現実的になかなか難しい

そうだね。まずは食事だ

日本人なら日本食、これが基本

それと

何を食べるかということ以上に、何を食べないかということもとても大切だよ

甘い物

甘い物を食べると血糖値が急激に上がるよ

すると上がった血糖値を下げるために、膵臓のβ細胞からインスリンというホルモンが分泌される

すると今度は血糖値が急激に下がる

このとき脳がブドウ糖不足になる。つまりエネルギー不足。脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源として使う臓器だから、低血糖は直接「脳機能の低下」につながるんだね

低血糖になると、身体はそれを「緊急事態」とみなす

すると今度は副腎からアドレナリンやコルチゾール（ストレスホルモン）を分泌して、血糖値を上げようとする

どちらも、短期的には体にとって必要不可欠なホルモンだけど、慢性的に分泌されると問題が起こる

アドレナリンは不安・焦燥・イライラなどを起こす

コルチゾールは、記憶力や集中力の低下、気分の落ち込み、筋肉減少、内臓脂肪の蓄積などを引き起こすんだ

長期間ストレスを抱え続ける現代社会は、ただでさえアドレナリンやコルチゾールが働きすぎている状態だ。甘い物はさらにそれを悪化させる

それだけじゃないよ。甘い物の過剰摂取は腸内環境を乱して善玉菌を減少させる。これにより腸内でつくられる短鎖脂肪酸の産生が低下する。短鎖脂肪酸は炎症を抑える働きをもっているから腸内の炎症を起こしやすく、それによって腸粘膜のバリア障害が生じると、全身の慢性炎症状態にもなりやすくなる。すると炎症物質が血流を介してもしくは迷走神経を介して脳に影響を及ぼす。するとセロトニンやドーパミンなどの神経伝達系に影響しうつ症状が現れる

腸はセカンドブレインとも呼ばれるしね

食べた瞬間だけだよ。これが魔物なんだ

ストレスを甘い物で解消しようとすると負のループに落ちる

ふつうはそこまでひどいことにはならないけど、甘い物が止められない人は確実に増えているよ。同じくうつもね

甘い物を日常的に摂りすぎている人は、それ自体でうつ病になるわけではないけど、「うつの土壌」を育ててしまっている可能性があるよ。そこに大きなストレスなどの「引き金」が加わると、うつ状態に陥りやすくなってしまうんだね。一方で、腸内環境や血糖バランスが良い人は、同じストレスでも軽く済む、もしくは耐えられる

まずはしっかりとごはんを食べること

それとストレスを甘い物で解消しないこと

掃除をすること

掃除に没頭することでマインドフルネスの効果があるよ。マインドフルネスとは「今ここに集中」するということだね。それによって脳内のセロトニンやドーパミン、エンドルフィンが分泌して、気分が安定する

何より掃除をするとスッキリするでしょ

このスッキリするということが大事なんだ。

甘い物を食べてしまう原因ひとつがイライラだからね。そういった意味でも掃除はとてもいい

そうだね。毎日やっても、どこかしら掃除をするところはあるもんだ

太陽の光を浴びること

セロトニンの分泌を促す、サーカディアンリズムの調整、ビタミンDの生成などのことからうつを良くするのには欠かせないものだね

東洋医学的には、疏肝理気、疏肝解うつといって気血の巡りを促してうつをよくするよ。その人の本来の状態に戻すんだ。西洋医学的にもセロトニンやドーパミンの分泌を促すなどのことが挙げられるよ

耳つぼ療法は精神を落ち着けたり、食欲を安定させるのに良いね

そう。ダークサイドからね