「きいちろぶろぐ」を書く理由
2021/10/30

上田
当院は、慢性疾患の大本にある疲労・冷え症・不眠症に目を向け、そこを正していくことに重きを置いています。「病院に行ったがよくならない」、「薬は飲みたくない」という方が多く来院されます。
慢性疾患は症状がどのようなものであっても、本人が自覚している、いないに関わらず、ほとんどの方が、疲労・冷え症・不眠症のいずれか(もしくは全部)をかかえています。病気がなかなかよくならないのは、自らを治癒させるためのエネルギーが低下しているということです。
慢性疾患をよくしようと思ったら生活習慣の見直し改善はもちろんのこと、単なる「病名治療」に終始することなく、症状から疲労・冷え症・不眠症のタイプを見極め、その上で病名を考慮に入れるという視点に立っての治療が不可欠です。
鍼灸師である自分が治療するにあたって重要なことは、状態をいかに「東洋医学的にとらえるか」であり、そのためには、四診(望診、聞診、問診、切診)などによって多くの情報を得なければなりません。病名や症状も「状態」を把握するための情報であり、より的確な治療ために必要であるとの考えから「きいちろぶろぐ」を書いています。