上田
中央林間うえだ鍼灸院院長
鍼灸でみんなを幸せにしたいと
日々精進
roo
健康に興味のあるネコ
出身地:千葉
好きな食べ物:肉
roo
上田
そういう人は多いね。逆によく眠れないから、肩が凝るということもあるよ
roo
つまり肩凝りが解消されればよく眠れるようになるし、よく眠ることで肩凝りが軽くなるんですね
上田
そういうことになるね。肩凝りと不眠のポイントは、五臓でいえば肝との関りが深いよ
roo
上田
肝はストレスを受け止めたり、筋肉の緊張度や血液量の調節をしたりする臓腑だね
roo
上田
肩凝りは、頭や腕を固定するための筋肉(主には頚の後ろの筋肉だね)が、長い時間同じ長さの状態が続き、その部分の血流が停滞することで起こるんだ
roo
上田
そういうこと。その状態を解消するためには、ずーっと同じままの長さだった筋肉を伸ばすこと。頭を横に倒すなどのストレッチをするといいね。それからその部分の筋肉をギュッと掴むのもいい
roo
筋肉を伸ばすと血流が良くなって、肩凝りも和らぐんですね
上田
そうだね。それから精神的なストレスを受けることでも肩は凝るよ
roo
上田
肝気鬱滞の一つの症状が肩凝りだね。鬱は「鬱病」の意味と、「流れが滞る」という意味があるんだ
roo
どちらにしても、肩凝りは肝との関りが深いということですね
上田
そうだね。現代医学的に見た場合、肩凝りのキーワードはAγニューロン、脳幹網様体、大脳皮質ということになるね
roo
上田
脳幹網様体は脳にある一部分で、筋肉の緊張度を調節する働きと意識を保持する働きあるんだ。Aγニューロンというのはそこから筋肉に伸びている神経。大脳皮質は知覚、随意運動、思考、推理、記憶など行う
roo
上田
そうだね。でも表現の仕方が違うだけで、中医学でも現代医学でも言っていることは同じだよ
roo
上田
筋肉は緊張しすぎない程度に緊張しているのが普通の状態だね。筋肉が過度に緊張しっぱなしだったり、逆に力が入るべきときに力が入らないというのは困るでしょう?
roo
上田
筋肉と脳との間で常にやりとりが行われていて、筋肉は常に理想の長さや硬さに保たれているんだ
roo
上田
そう。長い時間、坐ったまま、立ったままの同じ姿勢を取り続けると、オーバーワークによって脳幹網様体・Aγニューロン系の働きが悪くなってしまう。それで筋肉が凝ってしまうんだね
roo
それを解消するたには、ストレッチや筋肉を掴むなどの刺激を入れるといいんですね
上田
roo
上田
それでいっとき楽になっても、すぐに元に戻るようであれば、もう一歩深いところでの対応が必要だね
roo
上田
脳幹網様体は筋肉からの情報だけでなく、大脳からの刺激も受けているんだ。だから筋肉に刺激を与えてAγニューロンを復活させつつ、大脳からのストレスを受けないようにしたほうがいいね
roo
上田
不快な刺激をシャットアウトする。できれば静かなところで、目を閉じて横になるのがいいね
roo
上田
roo
上田
その通りなんだけど、肩凝りがあるとそれが不快な刺激になって眠りの邪魔をするんだ
roo
上田
roo
上田
こんなときは、鍼灸治療が有効だよ。凝りのある部分への施術と合わせて、肝鬱によって滞っている気の流れを良くして、肝の火も降ろすといいね
roo
上田
そう、標本同治療だね。凝りは肩以外にもその周辺の頚、頭、背中などにも波及しているから、その辺りもポイントになるよ
roo
姿勢を維持するための筋肉が働かなかったり、
逆にただ立っていればいいだけなのに、
異常に力が入ってしまっては困ります。
そんなの疲れてしょうがない。
普通は脳と筋肉との間で常に情報のやり取りが
行われていますから、そんなことにはなりません。
筋肉の状態を良好に保つための神経がAγニューロン。
脳幹毛様体というところから筋肉に向かって
伸びています。
Aγニューロンという頼もしい味方がいるのにも関わらず、
肩凝りは起こります。
過度に筋肉が緊張する状態が続くと
脳幹毛様体からのAγニューロン系に異常が生じ、
筋肉を理想の状態に保つことができなくなって、
結果、肩凝り、というわけ。
脳幹毛様体、Aγニューロンの系の働きを
復活させるには、凝っている筋肉を伸ばしたり、
ギュッと掴んだりするのが効果的です。
がしかし、それだけで肩凝りが解消された状態が
長く続かないのは、多くの人が経験済み。
ストレスが肩凝りを悪化させますから、
肩凝り解消のためには、
暗い所で、目を閉じて、横なるのがgood。
リラックスのための音楽を流したり、
好みの香りを嗅ぐのもいいでしょう。
しっかりと睡眠を取ってエネルギーを蓄えねばなりませんが、
肩凝りが邪魔をして眠れない。
そんなときは肩凝りと不眠の両方に働きかける治療が効果的です。
「脳幹毛様体、Aγニューロンを賦活させて、大脳皮質を休める」
これはつまり、東洋医学でいうところの
気や血を司る肝を良好な状態にして上亢した肝火を下ろす
ことに他なりません。
