馬込沢うえだ鍼灸院
光線療法院 船橋市馬込沢駅から徒歩12分

047-401-9684

電話受付時間 営業時間内

無料ご相談・お問い合わせ
ご予約はこちら
LINE
ご予約状況

院長ブログimage

不眠、心腎不交1「心火独亢、陰虚火旺」

2019/07/31

ueda

上田

馬込沢うえだ鍼灸院 院長
鍼灸でみんなを幸せにしたいと日々精進
roo

roo

健康に興味のあるネコ
好きな食べ物:肉
出身地:千葉
image

roo

前回の「不眠、心肝火旺」の続きです

image

上田

はい、それでは心と腎との関係について説明していきます
image

roo

お願いします
image

上田

その前に、心陰と心火(心陽)の話はわかったかな?

image

roo

心火が激しいと心陰を消耗してしまうんですよね
image

上田

そうだね
image

roo

そんなときは心陰を補わなければならないけど、それには心と心以外の臓腑との関係をみていく必要がある、でしたっけ?
image

上田

そう。そのうちの一つが腎で、心と腎の関係はとても強いんだ
image

roo

腎は腎臓とは違うんですか?
image

上田

「腎」の働きは、西洋医学の腎臓と重るところもあるけれど、全く同じではないよ。東洋医学でいう腎は生命力の源だ。腎に蓄えられているエネルギーを「腎精」というんだ
image

roo

腎精?
image

上田

そう。神を宿すのが心で、精を蔵すのが腎だよ
image

roo

そういえば心には神が宿るんでした
image

上田

精神という言葉はここからきているんだよ
image

roo

へぇ
image

上田

この腎精によって生命は維持されているのさ
image

roo

ふーん
image

上田

だから腎が衰えると、耳が遠くなる、トイレが近くなる、足腰が弱くなる、髪の毛が薄くなる、眠りが浅くなるなどの老化現象が起きる

image

roo

あー
image

上田

老化と病気は同じではないけれど、老化現象が病的に起こるのであれば、何等かの手を講じたほうがいいね
image

roo

そうですね
image

上田

腎にも心と同じように、腎陰と腎陽があって、腎陰は体全体の陰の源だよ

image

roo

はい、腎陽は?

image

上田

腎陽は生命活動の源だ。体温調節は心と腎が協力して行われているんだ。具体的にいえば、心陰、心陽、腎陰、腎陽の四つのバランスが取れていれば大丈夫、これは心と腎が相交している良好な状態だね

image

roo

心腎相交?
image

上田

心腎相交だ。心陽が腎陽を温める
image

roo

心陽が腎陽を温める
image

上田

温まった腎陽が腎陰を気化させる
image

roo

温まった腎陽が腎陰を気化させる
image

上田

そう。気化した腎陰は心陰を滋養する
image

roo

気化した腎陰は心陰を滋養する
image

上田

そして、心陰は心陽を抑制する
image

roo

そして、心陰が心陽を抑制する
image

上田

ややこしいかな?
image

roo

ややこしいです
image

上田

心陽が旺盛になり過ぎたものの一つが「心火亢盛(心火独亢)」だ。眠れなくなるよ
image

roo

心火亢盛
image

上田

一時的なものであれば、そんなに問題はない。翌日に何か大事な、例えばスポーツの試合などがあると眠れなくなることがあるね。こういうときは眠気を感じないんだ
image

roo

眠れなくても大丈夫ですか?
image

上田

試合が終われば、次の日はグッスリと眠れるはずだ。問題は過度の緊張を強いられる環境が長引くことだ。一日二日の徹夜なら大丈夫でも、連日となると話は別だよ。るっくんもそうでしょ?
image

roo

ぼくは基本的に夜行性なんで
image

上田

子供が遠足の前の日に眠れなくなるのもそうだね。一時的な陽盛だ。喜びが過ぎるんだね
image

roo

喜びであっても、必ずしもいいとは限らないんですね
image

上田

喜び、怒り、クヨクヨ、恐れ、心配、過ぎた感情はどれも良くないよ。これらは他の臓腑の働きを悪くして、結局は心に影響する。腎陰が心陰を滋養できなくなると不眠になるよ。腎と心の陰が足りなくなったために相対的に陽(火)が多くなる、これが陰虚火旺だ。ストレスを早めに解消することだね
image

roo

ストレスが解消されないとどうなりますか?
image

上田

状況は厳しくなってしまうよ。生活環境を見直し、改善すべき点があれば改善したほうがいいね
image

roo

体が大切ですもんね
image

上田

こういうときの不眠は、疲れているのに眠れないといった感じになる。落ち着きもなくなる。このときの落ち着きのなさは、スポーツの試合や、遠足の前の日のそれとは違うよ。試合や遠足の前日がソワソワだとしたら、こちらはイライラとか、カッカッだね。人によってはキイキイという印象を与える場合もある
image

roo

辛そうですね
image

上田

さっきもお話したように、腎の衰えによって眠りが浅くなるんだ。老人性不眠は、腎陰虚から陰虚火旺となって心腎不交になるものがほとんどだよ。口が乾いたり、目が乾いたり、貧血気味になりやすいね
image

roo

口が乾く、目が乾く、貧血気味、歳を取ると潤いがなくなるんですね
image

上田

歳をとれば潤いが少なくなって、眠りも浅くなる、これはある程度は仕方がない。でも、老化現象の陰虚火旺による不眠は、それほどイライラは強くないものが多いね
image

roo

どうしてですか?
image

上田

若い人の場合、イライラが最初にあって、そのイライラが陰を消耗させて不眠になるけど、お年寄りの場合、陰虚の原因は老化だから。それと老人性の場合、陰も陽も虚していることが多いんだよ
image

roo

あーそうか、だから必ずしも不眠だからといってイライラしてるわけじゃないということですね
image

上田

そうだね。あくまで相対的な話だけどね
image

roo

心と腎がうまく相交しないものは、心火亢盛と陰虚火旺の他にもありますか?

image

上田

はい、それについては次回お話しますね

 

睡眠は心陰によってもたらされます。
言い方を変えれば、心陰が不足すると眠れなくなります。

心陰が足りなくなることを「心陰虚」といい、
これは「心陽に比べて」、想定的に心陰が少なくなっている状況です。

これに対して、心陽が絶対的に多いのが心火亢盛(心火独亢)です。
心陰が不足する過程にはいろいろとありますが、
最終的に不眠は、相対的もしくは絶対的に心陰が不足することにより起こります。

心火亢盛や心肝火旺は陽盛の状態で眠気を感じません。
子供が遠足の前の夜、うれしすぎて眠くなるなどがこれに当たります。
このような状況は日常的にあまり多くはないことでしょうから、
成り行きにまかせればいいと思います。
興奮のし過ぎで、風邪をひいたわけでもないのに発熱してしまい、
遠足をお休みしなければならなくなってしまった子はちょっとかわいそうですけどね。

若者(それほど若くない場合もあるかもしれません)が、夜通し遊ぶなどのときも同様で、
眠気を感じません。
眠気を感じないのであれば眠らなくてもいいといった考えもあります。
しかし眠らない状態は長くは続かず、もしそれが長期に渡れば眠くなり寝てしまうか、
病気になるか。人には眠りが必要です。

また、肝火や心火がどんなに強くても、それを制御するための腎陰、肝陰、心陰が足りていれば不眠になることはありません。言い方を変えれば各陰が十分であれば肝心火旺という病的状態にはならず、よって不眠になることはありません。肝火や心火が強いとは、自律神経でいえば交感神経優位によりノルアドレナリンが分泌されている状態ですが、これは必ずしも悪いことではありません。ノルアドレナリンは積極性や集中力を生む働きがあります。しかしこの状態が長期に渡るとうつ病やパニック障害を引き起こしたり、免疫力の低下の要因となったりします。

体のためには本当は眠気を感じなければいけないのに、状況がそれを許さず、
無意識のうちに「眠くない」ことにしてしまうということがあります。

心肝の火旺などにより、睡眠が足りない状態が続くとそのうちに陰が減ってきます。
これが陰虚火旺で、陰が不足するために益々陽を制御することができなくなります。

このような人からは、一見活動的のような印象を受けたとしても、その状態は長くは続きません。
これはロウソクで言えば、陰であるロウを燃料として、陽である炎が燃えるようなもので、
ロウ(エネルギー)が底を着けば、炎(活動)も小さなものになってしまいます。

長期に渡る不眠は陰虚になっており、
治療の際には心火を下ろすだけでなく必ず陰を補わなくてはなりません。

後述しますが、陰虚になると陽を抑制できなくなるのと同様に、
冷えがあるとその冷えに邪魔されて陽(熱)が上亢しやすく、また降りて来にくくなります。

活動の時間である陽(昼)が終われば、
その主役の座は睡眠の時間である陰(夜)に受け渡されるのが本来の姿ですが、
陽のエネルギーを受け入れるだけの大きさを持つ陰がないと、
エネルギーはいつまでも陽の元にあることになります。

つまり、疲れを感じない陽盛の不眠に比べると陰虚の不眠は、疲れを感じてはいるが眠れない、
もしくは眠りが浅いといった特徴があります。

きいちろぶろぐ・睡眠
きいちろぶろぐ・不眠症
不眠の悩み
薬・気晴らし・そして
今陰陽論3
今陰陽論
名人でも
寝て、待つ秋
頼りになるもの
PM9
ゆっくり行こう
超人こそ
眠い人
力みと緩み
休み明け2
休み明け
眠りの邪魔をしない
眠らなかったからといって
夜型、朝方
就寝と起床
ボーッ
睡眠孝行
オキシトシン
とてもとても大きな音のする場所で眠れるか?
失眠
コンディショニングを成功させる
護身
良きにつけ悪しきにつけ
相関性
認知症のツボ
徹夜
早馬
人間は眠くなっても
眠る
変な時間に起こされて
眠る時間
発熱毛布
ただ寝る
「寝ないと太る」は本当か?
適度に適切に
なんで鍼を打つのか?
公慶上人は楽しかったんだ
起床時間
畳一畳の軽井沢
Serious
若い女性と睡眠障害
寝汚い人
陰虚
不眠の悩み
朝ごはん
陰と陽
いつもより早く眠くなる
定着のための時間
夕顔丸の船室で
パジャマ
ふとん
いろはがるた「ね」

院のご紹介・アクセス

過去のブログはこちら

image
image

当院は疲労、冷え症、不眠症の3大慢性疾患に重きをおいた治療院です。東洋医学的治療を行うにあたって説明をしっかり行いすべての治療を院長が責任を持って最後まで担当します。
船橋市馬込沢駅から徒歩12分、本来のあなたを取り戻すための鍼灸院として「質の高い毎日を過ごしたい」「本当の健康を手に入れたい」と一緒に改善を目指す方のご来院をお待ちしております。

PAGE TOP