👉睡眠薬も止められ、軽度うつ病がよくなる
立野さん 男性33歳回数22回期間半年

仕事でのストレスが原因で眠れなくなる。寝つきも悪く、眠りも浅い。仕事はつらさが伴うものと自分に言い聞かせていたが、気持ちが塞いでいることが多く、明るく振る舞うことができない。病院で処方された睡眠導入剤を服用し、一応眠れるようにはなっている。以前のようにはつらつとした自分を取り戻したいと来院。
治療を開始。鍼灸は初めて。週1回通院。最初の2カ月間は仕事後の疲労はあるものの焦燥感が減る。睡眠状況は悪くなっていない。睡眠薬を減らす。3カ月後も症状は安定。さらに薬を減らす。4か月後、仕事中の集中力が戻ってきたと感じる。半年後、いい意味で疲れることができるようになり薬を完全に止める。活動と睡眠のリズムが以前の状態に戻る。
ストレスによって肝(ストレスに対応する臓腑)の気が滞り、肝鬱気滞から肝鬱化火となり、それが心神(脳)に影響した心肝心火旺の状態でした。仕事上のストレスには、仕事量が多すぎるなど仕事そのものによるものもありますが、多くは人間関係によるものです。眠れない状態が続くと鬱病になる可能性が高くなってしまいます。このようなときは心肝の火を降ろし、心神安寧を図らねばなりません。
治療は肝や心が平静になり、元の、ストレスに対応できる状態に戻すことを目的にします。また自分に厳しくし過ぎるのはよくありません。体調がすぐれないのは、すでに十分がんばっている証拠ですから、自分を労わる気持ちが大切です。立野さんは、物静かな印象は初回時から変わりませんが、薬の量が減ったころから幾分声のトーンが上がり、笑顔も見られるようになりました。
起きている出来事に対して見方・考え方を変えることができればスンナリと状況が変わることもありますが、わかっていてもそれができないから体調を崩してしまうわけです。治癒・再発防止のためには勤務先の理解と協力が必要な場合もあります。
~気分が冴えない船橋市のあなたへ~
薬というものは調子の悪い時だけ服用するのが基本で、長く薬を常用していると薬なしでは眠れなくなってしまうことがあります。鍼灸治療や光線治療も選択肢の一つです。






















