冷え症のはなし7 冷え症とホルモン
2019/10/03

上田
中央林間うえだ鍼灸院院長
鍼灸でみんなを幸せにしたいと
日々精進
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roo
健康に興味のあるネコ
出身地:千葉
好きな食べ物:肉
出身地:千葉
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roo
前回は冷え症にまつわる自律神経や免疫など、西洋医学的なお話しでした

上田
西洋医学的にみれば冷えは、自律神経、免疫といった観点から説明することができるね。それからホルモンとの関りもあるよ

roo
ホルモンってなんですか?

上田
体内で分泌されて、体内で特定な働きをする、あらゆる生体活動の調節をしている物質だよ

roo
例えば?

上田
例えば、夜中寝ている間にトイレに行かずにすむのは、抗利尿ホルモンのおかげだよ

roo
なるほど

上田
他にも、排卵を起こさせる、血糖値を安定させる、炎症症状を抑える、身体を成長させる等々、いろんな働きがあるよ。女性が女性らしく、男性が男性らしいのもホルモンの働きだね

roo
ふ~ん。そのホルモンが冷え症とも関係しているんですか?

上田
そう。体温を上昇させる働きのあるホルモンは、主に甲状腺ホルモンと黄体ホルモンだね

roo
それらのホルモンが分泌されないと冷え症になる?

上田
そうだね。甲状腺機能低下症の人は体熱の産生量が落ちるよ。甲状腺機能低下症の人は、中医学的には陽虚証として治療することが多いね

roo
ふむ

上田
黄体ホルモンは、受精卵の着床や乳腺の発育を促すと同時に、黄体期の高温を維持するために働くよ。だからホルモンの分泌が不安定な思春期と更年期は冷え症になりやすいんだ

roo
どうしたらいいですか?

上田
甲状腺の問題や黄体ホルモンの分泌不全による思春期や更年期障害は、冷えるということ以外にも、いろいろな症状が出ることが多いよ。一度病院やクリニックで診てもらうこと

roo
にゃーい
甲状腺機能低下症の症状の一つに「夏なのに汗をかかない」があります。
これは甲状腺ホルモンの分泌不足による体温調節機能低下のためです。
また、普段と違って、だるい、眠気、肌のカサツキ、むくみ、脱毛、
便秘などの症状が見られたら、検査を受けましょう