ストレスと体質と病気と2
2023/09/28

上田
馬込沢うえだ鍼灸院院長
鍼灸でみんなを幸せにしたいと
日々精進

roo
健康に興味のあるネコ
出身地:千葉
好きな食べ物:肉

roo
前回は、ストレスが病気のきっかけとなる。どんな病気になるかは人によって異なる。ストレスを最初に受け止める臓は肝。肝で受け止めきれなかったストレスが心にいけば「肝心火旺」、脾に向けば「肝脾不和」。肝心火旺の症状として不眠、肝脾不和の症状として神経性胃炎や過敏性腸症候群がある、といったお話でした

上田
はい

roo
他にはどのようなものがありますか

上田
ストレスが肺に向けば喘息やアトピーなどがひどくなったりする。これが肝気肺犯。五行でいえば「木侮金」

roo
喘息やアトピーもストレスが関係しているんですね

上田
中医学では呼吸器と皮膚が肺の働きになるよ。皮膚も呼吸をしているでしょ

roo
なるほど

上田
肺と表裏の関係にあるのが大腸。五行ではどちらも「金」だね。金には「分ける」働きがある。「金の斧やナタを使って切り分ける」というイメージかな

roo
一刀両断

上田
肺は酸素と二酸化炭素、大腸は吸収するものと排泄するものを分別するね

roo
そういうことか

上田
潰瘍性大腸炎になる人で、アトピー性皮膚炎がひどいという人はほとんどいないんだ

roo
へぇ。どちらかなんですね

上田
毒を「大腸の粘膜から排出するか、皮膚から出すか」ということだね

roo
悪いものは出さないといけませんね

上田
「出す、入れない」が両方大事だね

roo
「出す」は排便、発汗。「入れない」は体に悪いものは食べないということ、食品添加物とか。症状を悪化させるものには個人差があります

上田
小麦や甘い物の摂取で体調が悪くなっている人は多いよ

roo
自分の病気の原因が、そこにあるとは全く知らずに食べちゃっている人もいますね

上田
戦後、食の欧米化にともなって増加の一途を辿っている病気にアトピー性皮膚炎や喘息、潰瘍性大腸炎、大腸ガンや肺ガンなどがあるよ

roo
悪い食べ物によって病気となり、ストレスによってそれが表にでる(発症する)ということですね

上田
そういうこと。金には「必要なものと不必要なものを分ける」働きともう一つ。「適応する」という概念があるよ

roo
?

上田
金(金属)は冷やせば剣にも斧にもなるけれど、熱を加えればどんな形にもなるでしょ

roo
なるほど。適応させるために「必要なもの」を分別するということですね

上田
そうです

roo
肺の病気をよくするために自分でできることは、食べ物に気をつけて、ストレスを溜めないこと

上田
それが基本。「金克木」といって、金によって木は本来、暴走しないよう制御されているんだけど、ストレスが強すぎると金が木を制御できなくなるってしまう。これが「木侮金」

roo
「木侮金」とは、強いストレスによって肝の気が暴走して、肺に影響が及んでしまった状態ですね

上田
そう。肝の気を暴走させないために、しっかりと深く呼吸するのは有効だね

roo
なるほど。呼吸法や気功、太極拳がいいですね。それによって「金克木」の状態を維持しようと

上田
自分でできることを行うと、鍼灸治療の効果もグンと上がります

roo
正しい食事、ストレスを溜めない、深い呼吸(適度な運動)で病気がよくなるといいですね
ストレスから甘いものが止められない、ケーキが、お菓子が止められない。そういう人が少なくありません。その甘いものによって病状が悪化する。甘いものが止められない人、甘いものを食べ過ぎる人にとって甘いものは麻薬ですから、止められないのは当然かもしれません。人によって麻薬となるのは甘いものだけではありません。ストレスを別の方法で発散できれば、病気による辛さが軽くなります。体に負担をかけない、むしろ体に良い方法でストレスを発散する。少しずつ、取り組んでいきましょう。
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