東洋医学、西洋医学の得意不得意
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上田
馬込沢うえだ鍼灸院院長
鍼灸でみんなを幸せにしたいと
日々精進
鍼灸でみんなを幸せにしたいと
日々精進
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roo
健康に興味のあるネコ
出身地:千葉
好きな食べ物:肉
出身地:千葉
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roo
病院に行ったけどよくならないという人が多いみたいですね
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上田
当院に来られる方も、病院に行ったけどよくならなかったという人が多いね
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roo
何で病院に行ってもよくならないんですか?
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上田
よくなる人とよくならない人がいるね。西洋医学が得意とするもの、東洋医学が得意とするものがあるんだよ
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roo
ふーん。逆に言えば、それぞれ不得意なものがあるということですか?
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上田
そういうことになるね。多くの場合、急性疾患には西洋医学が有効だよ。急に発症したり、急に病態が悪化したときは、鍼灸院ではなくて、まずは病院で処置をしてもらわないといけない。とくに交通事故による外傷や脳出血、心臓循環器系の急性疾患など、一刻を争うようなものは、現代西洋医学で対応しないとね
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roo
人工の心肺蘇生、輸血、AEDの使用などですね
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上田
慢性疾患の場合、病院で検査を受けたけど、とくに異常は認められないというケースは非常に多いようだね
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roo
よく聞く話ですね
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上田
慢性疾患を薬でよくするのは難しいと思う。生活習慣との関りが深い病気はとくにね
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roo
つまり症状を抑えるなら薬は役に立つ?
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上田
そうだね。でも症状が治まらなかったり、一時的に治まっても再発したりする場合は、詳しい検査をということで胃カメラを飲んだりするね
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roo
はい
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上田
そこで何か見つかれば、それに対してのアプローチということになるけど何も見つからなかったら、それ以上打つ手がないということになってしまう
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roo
病気が見つからなければ治療もできない
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上田
そういうことになってしまうね
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roo
どうしたらいいですか?
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上田
西洋医学は「病」、東洋医学は「証」を対象に治療をするんだ
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roo
証?証って何ですか?
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上田
証というのは「状態」のこと。状態がないということはないから、何等かの手を打つことができるよ
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roo
なるほど
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上田
一つ例を上げるとね、東洋医学では「気」というものをとても重要なものとしているんだけど・・・・、
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roo
知っています
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上田
生きている人と死んでいる人の違いは、気があるかないか。気があれば生きている、気がなければ死んでいる
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roo
元気の気、病気の気
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上田
気が弱くなってしまったものが気虚。この「気虚」が一つの証だね
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roo
東洋医学は、その気虚という証に対して治療していくんですね
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上田
そういうこと。気虚のときは気を補うための「補気」という治療になるね。血虚のときは補血、肝気鬱滞なら疏肝理気だね
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roo
西洋医学にはない考え方ですね
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上田
慢性疾患でお困りの方、病院で検査を受けてこれといった異常が見られなかった方は、東洋医学の視点で病気を捉えていくこともいいと思います
西洋医学にも、東洋医学にも「検査」があって、
検査の結果に対して治療を行っていくことでは
西も東も同じです。
血液検査等、西洋医学で検査を行うことの目的の一つが、
体内の状態を数値化すること。
正常値を定めて、そこから外れてしまったものを
正常値内に戻すのが治療ということになりますが、
数値化できないものは多くあります。
例えば痛み。
慢性的な頭の痛み、お腹の痛み、腰の痛み等々というのは
数値化することができません。
また症状があって検査をしても、9割以上に異常は見られない、
という報告もあります。
もちろん検査に現れるものもありますから検査は必要です。
急性疾患への対処など、薬を要するときもあります。
しかし薬を飲み続けているが、
一向によくならないといった場合、
別の視点からの治療方法を考えてみることも
必要かつ有意義なことでしょう。