上田

腰痛は、一般的には整形外科で扱う疾患だね

roo

そうですね

上田

整形外科的疾患以外に考えられる腰痛は、主に内臓から来るものと精神疾患から来るものがあるよ

roo

はい

上田

検査で内臓由来のものでないことが確認できたら、精神的なものである可能性が高い

roo

気のせいということですか

上田

この場合「気のせい」とは、脳内で痛みの感受性が高まってしまうことだよ

roo

感受性が高いから、小さな痛みを大きな痛みとして捉えてしまうんですね

上田

そういうこと。なかなか消えてなくならない腰痛の陰には、うつ病が隠れていることも多いんだ

roo

うつ病ですか？

上田

こころの病が体の症状となって現れるんだね。仮面鬱とも呼ばれるよ

roo

へぇ、自分ではわからないんですか？

上田

「自分の腰痛の正体が、実は精神的なもの」という話を聞いても信じない人と、「確かに思い当たることがあります」という人がいるね

roo

人それぞれなんですね

上田

そうだね。ただ「精神的ストレスが腰痛を引き起こす」ということを知るだけで痛みが無くなったり、軽くなったりすることは珍しくないんだ

roo

そうなんですか

上田

抗うつ薬を飲んで和らぐのであれば、その痛みは、多かれ少なかれ精神的要素をはらんでいるといった考え方もできるね

roo

なるほど。骨や筋肉などに対する治療でよくならなかったら、別の方法を考えることも大切ですね

上田

痛みの感受性を正常な状態に戻すためには、しっかりと眠ることだよ

roo

うつ病の人は同時に不眠症だったり、眠りが浅かったりするという話を聞いたことがあります

上田

うつ病をよくするためには脳内のセロトニンの量を増やすこと、そのためには朝に太陽の光を浴びることが必要なんだ

roo

でも、うつ病だから朝起きられない。どうしよう

上田

熟睡できていないから朝になっても起きられない。だから不眠を解消することが大事だね。そうやって、少しずつ気力を回復させていくんだ

roo

ポイントは、いかに「しっかりと眠ることができるか」ですね

上田

起きて朝の光を浴びる、するとセロトニンの量が増える、そうすることで夜よく眠れるようになって、うつ病も解消する

roo

すると、これまで運動器疾患としてだけしか扱ってこなかった腰痛がよくなる

上田

そう。すると、これまで運動器疾患としてだけしか扱ってこなかった腰痛がよくなる

roo

良く眠るって大切なんですね

痛む部位とその痛みを受け取る場所があって、
初めて「痛み」が生れます。

例えば、腰痛なら痛むのは腰、その痛みを認識するのは脳。
脳内で痛みの感受性が高まると、小さな痛みを大きな痛みにしてしまったり、
ないはずの痛みを生み出してしまったりということが起きます。

こころの病をこころの病として表に出すことができないとき、
それは体の病として現れ、これがいわゆる仮面鬱と呼ばれるものです。

職場や学校、家庭での環境が「うつ」を生じさせますが、
その環境に潰されてしまうことなく、より良い結果を得るには
気力を充実させることがとても大事で、
そのためには、しっかりと眠ること。

なにはともあれ睡眠を充実させることです。

きいちろぶろぐ・睡眠
きいちろぶろぐ・不眠症
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