心の病に鍼灸マッサージ 2
2024/06/24
2024/06/24
2024/04/08
上田
黒田一明博士の新刊です。
一般財団法人・光線研究所発行
本文~はじめに~より
本邦における光線療法の創始者黒田保次郎が昭和2年に光線治療を開始しましたが、
そのきっかけとなったのは知人のガン治療でした。
その後光線治療所を運営しながら、光線療法を研究して可視総合光線療法と命名しました。
昭和16年に公益法人として財団法人光線研究所を設立、昭和25年に付属診療所を開設し、
平成25年に一般財団法人へ移行認可を得て公益事業を引き継ぎ、現在に至っています。
この間当財団付属診療所では全国の多くの患者様と向き合い、
様々な病気の治療に取り組んできました。
その中でガン疾患に関する多くの治療相談や様々な深刻な悩み相談が寄せられ、
患者様やそのご家族とともにガンと向き合ってまいりました。
ガン治療に関する数多な研究が進んできています。
ガンは治療が大変難しい病気ではありますが、医学の発展と共に治せる疾患となってきました。
しかし、その標準治療である手術では後遺症、放射線や抗ガン治療ではつらい副作用があり、
転移や再発の心配などで患者様は苦しみや不安を抱えています。
ガン治療は、ガンそのものの治療とその後の副作用、後遺症、転移、再発の不安などとの戦いです。
可視総合光線療法は連続スペクトルによる光と熱エネルギーを補給し、血行や冷えを改善し、
体を温め免疫機能の維持、向上など抗病力を高めていきます。
近年、ビタミンDとガンの関連を検討した研究から、ビタミンDは多種類のガンにおいて、
ガン進行抑制や予後改善を示す多くの論文が発表され、ビタミンDのガンに対する重要性が
注目されています。光線照射により、体で産生されたビタミンDがガン細胞増殖抑制作用、
血管新生抑制作用、免疫力強化などビタミンDの抗腫瘍作用によりガンの治療や予防、
そしてガンの標準治療を受ける補助治療として大いに寄与できると考えています。
抗ガン剤と本光線療法の併用はその効果がより高まり、副作用を緩和することが考えられます。
加えて光線療法の近赤外線にはガン細胞の増殖を直接抑制する抗腫瘍作用が期待されます。
本光線療法は、ガン治療家庭また予後において、一人でも多くの患者様に少しでも質の高い
QOL(Quality of life クオリティオブライフ)すなわち健康で健全な楽しい人生を送って
もらうことに役立つと確信しています。
本書では、様々なガンに対する解説と当付属診療所ガン治療例96例、
ガン患者様からの治療報告108例を紹介しています。ガン治療に対して可視総合光線療法が
有意に働いたことを多くの患者様にお知らせすることで可視総合光線療法を身近に
感じていただきたいと本書を上梓いたしました。
一般財団法人 光線研究所
理事長 医学博士 黒田一明
2023/09/30
上田
腰痛や肩こりだけではありません。あなたがお困りの症状に鍼灸や光線療法がお役に立てるかもしれません。
そのために「きいちろぶろぐ」を書いています。
実に多くの病名があります。しかし病名というものは人間が付けたものであり、特に慢性病の場合、胃の調子が悪いのも、免疫疾患も、婦人科疾患も、うつ病も、頭が痛いのも、腰痛も、肩こりも、東洋医学の観点でみれば、体内において「巡るべきものが巡っていない」、「心身が本来の調子ではない」ということです。病名は治療を行う上で参考にすべきものですが、病名が何であっても目指すべきは「滞りのない、巡りのよいからだ」「心身を本来の姿に戻す」です。
当院は、慢性疾患の大本にある疲労・冷え症・不眠症に目を向け、そこを正していくことに重きを置いています。「病院に行ったがよくならない」、「薬は飲みたくない」という方が多く来院されます。
慢性疾患は症状がどのようなものであっても、本人が自覚している、いないに関わらず、ほとんどの方が、疲労・冷え症・不眠症のいずれか(もしくは全部)をかかえています。病気がなかなかよくならないのは、自らを治癒させるためのエネルギーが低下しているということです。
慢性疾患をよくしようと思ったら生活習慣の見直し改善はもちろんのこと、単なる「病名治療」や「症状治療」に終始することなく、症状から疲労・冷え症・不眠症のタイプを見極め、その上で病名を考慮に入れるという視点に立っての治療が不可欠です。
鍼灸師である自分が治療するにあたって重要なことは、状態をいかに「東洋医学的にとらえるか」であり、そのためには、四診(望診、聞診、問診、切診)などによって多くの情報を得なければなりません。病名や症状も「状態」を把握するための情報であり、より的確な治療ために必要であるとの考えから「きいちろぶろぐ」を書いています。