ストレスと体質と病気と 3
2024/04/01


2024/04/01
2023/12/31
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📖妊活ノート
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2023/12/31
〜妊娠しやすい身体を、自然に整える〜
「いつかは赤ちゃんを…」と思っていたのに、なかなか授からない。
そんなとき、多くの方が「自分に何か原因があるのでは」と悩んでしまいます。

🐱不妊とは
日本産科婦人科学会では、不妊を
「妊娠を希望して1年以上、避妊をせずに夫婦生活を送っても妊娠しない状態」
と定義しています。
排卵の異常、卵管の通過障害、子宮や卵巣のトラブルなどの女性側の要因に加え、
精子の数や運動率、形態の異常といった男性側の要因もあります。
原因が特定できない「機能性不妊」も少なくありません。
🐧不妊治療の主な方法
現代医学では、体の状態や年齢に応じて次のような方法が取られます。
① タイミング法
排卵の時期を予測し、妊娠しやすい時期に夫婦生活を持つ方法。
身体への負担が少なく、自然に近い治療です。
② 排卵誘発法
排卵が起こりにくい場合に、ホルモン剤などで排卵を促す方法。
ただし、刺激の強さによっては卵巣に負担がかかることもあります。
③ 人工授精(AIH)
排卵のタイミングに合わせて、精子を子宮内に注入します。
精子の運動率が低い場合や性交のタイミングが取りにくい場合に行われます。
④ 体外受精・顕微授精(IVF・ICSI)
卵子と精子を体外で受精させ、受精卵を子宮に戻す方法。
成功率は高まりますが、費用や身体への負担も大きくなります。
☯ 東洋医学的な考え方
東洋医学では、不妊を「からだ全体のバランスの乱れ」として捉えます。
冷え、血流の滞り、ストレス、睡眠不足、気(エネルギー)の不足など、
一見小さな不調の積み重ねが、生殖機能の働きにも影響すると考えられます。
鍼灸では、ツボを用いて血流を促し、ホルモンバランスや自律神経の働きを整え、
「妊娠しやすい身体」へと導きます。
また、男性の場合でも、精子の質や運動率の改善、ストレス緩和などに効果が期待できます。
⚖️ 西洋医学との併用
最近では、体外受精や人工授精と並行して鍼灸を受ける方も増えています。
東洋医学は、「治す」というよりも「整える」ことを得意とするため、
ホルモン治療や排卵誘発による負担の軽減、体調の安定にも役立ちます。
🌎最後に
当院では、東洋医学の考え方をもとに、
西洋医学との併用にも配慮しながら、妊娠しやすい身体づくりをサポートしています。
🌞私たちの体を元気にする方法には、鍼やお灸、赤外線、光線治療、マッサージなど、さまざまなものがあります。それぞれが血流を良くしたり、筋肉をほぐしたり、神経や皮膚に働きかけたりと体に良い影響を与えますが、作用の仕方や深さは少しずつ違います。
たとえるなら、体の調子を整えるのは「庭の手入れ」のようなものです。鍼は深い根っこに水を届けるホース、お灸は土の表面を温める太陽光、マッサージは葉っぱや枝を整える風、光線治療は太陽の光と熱の両方で全体を育てるシャワーのような役割です。
肩こりや腰痛の場合は、深部の筋肉や血流を整える鍼や光線治療が効果的です。アトピー性皮膚炎では、皮膚の血流や新陳代謝を促すお灸や光線治療、マッサージによる血行改善が役立ちます。不妊症の場合は、血流やホルモンバランス、神経系の調整が重要で、鍼や温熱刺激、光線治療の組み合わせが体全体の働きを整える助けになります。
ひとつだけの方法では体全体が元気になるのに限界があります。しかし、いろいろな方法を組み合わせることで、肩や腰、皮膚、体全体の状態が生き生きと整うように、体本来の自然治癒力もより効果的に引き出すことができるのです。
2023/12/31
― 妊娠・不妊を理解するための第一歩 ―
妊娠や不妊のことを考えるとき、最初に知っておきたいのは「女性の体がどのようなリズムで動いているのか」ということです。
私たちの体は、約1か月をかけて変化を繰り返しています。その中心にあるのが「女性ホルモン」です。

⏰女性ホルモンのリズム
女性ホルモンには主に2つの種類があります。
・エストロゲン(卵胞ホルモン)
排卵前に多く分泌され、子宮内膜を厚くしたり、肌や髪をつややかにしたり、気分を安定させる働きもあります。いわば「体を整えるホルモン」です。
・プロゲステロン(黄体ホルモン)
排卵後に多く分泌され、受精卵が着床しやすいように子宮の内膜をふかふかにします。体温を少し上げ、体を守りながら妊娠に備える「守りのホルモン」です。
この2つのホルモンがリズミカルに増えたり減ったりすることで、「月経周期」が生まれます。
これらのホルモンは卵巣から分泌されますが、実はその働きを指令しているのは脳です。
脳の視床下部が分泌するGnRH(卵胞刺激ホルモン放出ホルモン)が、下位の下垂体を刺激して**FSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)**を分泌させ、これらが卵巣に働きかけてエストロゲンやプロゲステロンを分泌させます。
つまり、ホルモンの働きは「視床下部 → 下垂体 → 卵巣」という階層的な連携によって成り立っています。
この仕組みを知っておくと、のちに触れる「ストレスによる月経不順や不妊」の原因を理解しやすくなります。なぜなら、ストレスは最上位にある視床下部の働きを直接乱してしまうからです。
📅月経周期の流れ
月経周期はおおよそ28日前後ですが、25~35日でも正常の範囲です。
大きく分けると次の4つの時期があります。
・月経期(約1~5日)
妊娠が成立しなかったため、不要になった子宮内膜がはがれ落ち、月経として排出されます。体は新しい周期の準備を始めています。
・卵胞期(約6~13日)
脳からの指令で卵巣内の卵胞が育ちはじめ、エストロゲンが分泌されます。心身ともに調子が上向きやすい時期です。
・排卵期(約14日前後)
成熟した卵胞から卵子が飛び出し、受精できるのはおよそ1日。その前後3日ほどが「妊娠しやすい期間」といわれます。
・黄体期(約15~28日)
プロゲステロンが多く分泌され、体温が上がります。妊娠が成立しなければホルモン量が下がり、次の月経が始まります。
🌡基礎体温が教えてくれること
女性ホルモンの働きを知るもう一つの手がかりが「基礎体温」です。
朝、目を覚ました直後に測る体温のことで、ホルモンの変化によって次のような特徴が見られます。
・低温期(卵胞期):エストロゲンの影響で体温が低め
・高温期(黄体期):プロゲステロンの影響で体温が少し高め
このように、基礎体温が「低温期→高温期」と二層に分かれていれば、排卵が起こっている可能性が高いと考えられます。
逆に、二層にならない、周期が乱れるなどの場合は、ホルモンバランスの乱れや排卵障害が隠れていることもあります。
⚖️ ホルモンのバランスと体調の関係
女性ホルモンの分泌はとても繊細で、ストレス・睡眠不足・冷え・食生活などの影響を受けやすいものです。
ちょっとした生活の乱れが、月経不順や排卵障害につながることもあります。
だからこそ、体のサインを日々観察し、自分の周期を知ることが「体質改善」の第一歩になるのです。
まとめ
妊娠・不妊を理解するためには、まず自分の体を知ることが何よりも大切です。
ホルモンの働きや基礎体温の変化を知ることで、体がどのように妊娠に備えているのかが見えてきます。
それを理解した上で、東洋医学的な体質の視点を加えると、より深く「なぜ妊娠しやすい体」「妊娠しにくい体」があるのかを読み解けるようになります。
🌞不妊症や生理痛など、女性特有の症状に体をやさしく整える「光線療法」もおすすめしています。体を内側から温め、ホルモンバランスを整えるサポートを行っています。
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2023/12/31
不妊の原因には、現代医学で言われるものと、東洋医学で捉えるものの両方があります。
まずは現代医学的に整理したうえで、東洋医学ではどう理解するのかを補足します。
排卵がうまく起こらないことは、不妊の大きな原因です。主な例は次のとおりです。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
卵胞は育つものの排卵まで進みにくく、月経不順や無排卵が起こります。
高プロラクチン血症
乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)が高いと排卵が抑制されます。
体重・ストレス・生活習慣による排卵停止
急激な体重減少、極端なダイエット、過度の運動、強いストレスなどで
ホルモンの「指令」が止まり、視床下部性無排卵になることがあります。
甲状腺機能異常(低下・亢進のどちらも)
排卵を抑制し、不妊の原因になることがあります。
受精卵が育ったとしても、子宮内膜が着床に適さなければ妊娠は成立しません。
子宮内膜が薄い
子宮内膜症がなくても、内膜が薄いと着床しにくくなります。
子宮内膜症、子宮腺筋症
子宮の環境が着床に向かない状態。
子宮の形状の問題(中隔子宮、筋腫など)
構造上、着床しづらいケース。
加齢による卵巣予備能の低下のほか、生活習慣やストレスによっても影響を受けます。
精子数・運動率・形態の異常、精索静脈瘤など。
東洋医学では、不妊は「子宮だけ」「卵巣だけ」という局所ではなく、
全身のバランスの乱れの結果として起こると考えます。
特に以下の五臓が関わります。
卵巣機能、ホルモン軸、月経・排卵の根本に関与
加齢・疲労・冷え・慢性ストレスで弱りやすい
▶ あらゆる不妊の中心に関わる臓。
食べ物を血に変え、子宮内膜を育てる
内膜が薄い、冷え・疲労、食欲低下などで低下しやすい
▶ 子宮内膜の厚さと最も関係が深い臓。
自律神経・ホルモン指令のスムーズさ
ストレスで“肝気鬱結”となり排卵が乱れやすい
▶ 排卵障害・月経不順と深く関わる臓。
不眠、動悸、精神的ストレスの影響を受ける
心が弱ると気血が十分に巡らず、卵の質や内膜の育ちに影響
▶ 不妊ではしばしば“心の虚”が背景に存在する。
気を作り全身に送り出す
気虚が強い人は、血の巡りが弱く子宮まで栄養が届かない
▶ 脾虚・疲労が強いタイプで補う必要がある。
現代医学では「排卵」「着床」「卵巣年齢」「男性要因」などに分類されますが、
東洋医学では 脾・腎・肝を中心に、心と肺も含めた五臓全体の協調を重視します。
「どこか一箇所だけ治す」のではなく、
体の総合力を整えることで、自然な妊娠力を高めていく
というのが東洋医学的アプローチです。
赤ちゃんを待ち望む船橋市のあなたへ

