馬込沢うえだ鍼灸院
光線療法院 船橋市馬込沢駅から徒歩12分

047-401-9684

電話受付時間 営業時間内

無料ご相談・お問い合わせ
ご予約はこちら
LINE
ご予約状況

院長ブログimage

女性の体を知ることから始めよう

2023/12/31

― 妊娠・不妊を理解するための第一歩 ―

妊娠や不妊のことを考えるとき、最初に知っておきたいのは「女性の体がどのようなリズムで動いているのか」ということです。
私たちの体は、約1か月をかけて変化を繰り返しています。その中心にあるのが「女性ホルモン」です。

⏰女性ホルモンのリズム
女性ホルモンには主に2つの種類があります。

・エストロゲン(卵胞ホルモン)
排卵前に多く分泌され、子宮内膜を厚くしたり、肌や髪をつややかにしたり、気分を安定させる働きもあります。いわば「体を整えるホルモン」です。

・プロゲステロン(黄体ホルモン)
排卵後に多く分泌され、受精卵が着床しやすいように子宮の内膜をふかふかにします。体温を少し上げ、体を守りながら妊娠に備える「守りのホルモン」です。

この2つのホルモンがリズミカルに増えたり減ったりすることで、「月経周期」が生まれます。
これらのホルモンは卵巣から分泌されますが、実はその働きを指令しているのは脳です。
脳の視床下部が分泌するGnRH(卵胞刺激ホルモン放出ホルモン)が、下位の下垂体を刺激して**FSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)**を分泌させ、これらが卵巣に働きかけてエストロゲンやプロゲステロンを分泌させます。
つまり、ホルモンの働きは「視床下部 → 下垂体 → 卵巣」という階層的な連携によって成り立っています。

この仕組みを知っておくと、のちに触れる「ストレスによる月経不順や不妊」の原因を理解しやすくなります。なぜなら、ストレスは最上位にある視床下部の働きを直接乱してしまうからです。

📅月経周期の流れ
月経周期はおおよそ28日前後ですが、25~35日でも正常の範囲です。
大きく分けると次の4つの時期があります。

・月経期(約1~5日)
妊娠が成立しなかったため、不要になった子宮内膜がはがれ落ち、月経として排出されます。体は新しい周期の準備を始めています。

・卵胞期(約6~13日)
脳からの指令で卵巣内の卵胞が育ちはじめ、エストロゲンが分泌されます。心身ともに調子が上向きやすい時期です。

・排卵期(約14日前後)
成熟した卵胞から卵子が飛び出し、受精できるのはおよそ1日。その前後3日ほどが「妊娠しやすい期間」といわれます。

・黄体期(約15~28日)
プロゲステロンが多く分泌され、体温が上がります。妊娠が成立しなければホルモン量が下がり、次の月経が始まります。

🌡基礎体温が教えてくれること

女性ホルモンの働きを知るもう一つの手がかりが「基礎体温」です。
朝、目を覚ました直後に測る体温のことで、ホルモンの変化によって次のような特徴が見られます。

・低温期(卵胞期):エストロゲンの影響で体温が低め

・高温期(黄体期):プロゲステロンの影響で体温が少し高め

このように、基礎体温が「低温期→高温期」と二層に分かれていれば、排卵が起こっている可能性が高いと考えられます。
逆に、二層にならない、周期が乱れるなどの場合は、ホルモンバランスの乱れや排卵障害が隠れていることもあります。

⚖️ ホルモンのバランスと体調の関係
女性ホルモンの分泌はとても繊細で、ストレス・睡眠不足・冷え・食生活などの影響を受けやすいものです。
ちょっとした生活の乱れが、月経不順や排卵障害につながることもあります。
だからこそ、体のサインを日々観察し、自分の周期を知ることが「体質改善」の第一歩になるのです。

まとめ
妊娠・不妊を理解するためには、まず自分の体を知ることが何よりも大切です。
ホルモンの働きや基礎体温の変化を知ることで、体がどのように妊娠に備えているのかが見えてきます。
それを理解した上で、東洋医学的な体質の視点を加えると、より深く「なぜ妊娠しやすい体」「妊娠しにくい体」があるのかを読み解けるようになります。

🌞不妊症や生理痛など、女性特有の症状に体をやさしく整える「光線療法」もおすすめしています。体を内側から温め、ホルモンバランスを整えるサポートを行っています。
👉 光線療法による婦人科系ケアはこちら

👉 インスタグラム妊活アカウントはこちら

不妊の原因

2023/12/31

不妊の原因には、現代医学で言われるものと、東洋医学で捉えるものの両方があります。
まずは現代医学的に整理したうえで、東洋医学ではどう理解するのかを補足します。

【1】排卵障害によるもの

排卵がうまく起こらないことは、不妊の大きな原因です。主な例は次のとおりです。

  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
    卵胞は育つものの排卵まで進みにくく、月経不順や無排卵が起こります。

  • 高プロラクチン血症
    乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)が高いと排卵が抑制されます。

  • 体重・ストレス・生活習慣による排卵停止
    急激な体重減少、極端なダイエット、過度の運動、強いストレスなどで
    ホルモンの「指令」が止まり、視床下部性無排卵になることがあります。

  • 甲状腺機能異常(低下・亢進のどちらも)
    排卵を抑制し、不妊の原因になることがあります。


【2】着床の問題によるもの

受精卵が育ったとしても、子宮内膜が着床に適さなければ妊娠は成立しません。

  • 子宮内膜が薄い
    子宮内膜症がなくても、内膜が薄いと着床しにくくなります。

  • 子宮内膜症、子宮腺筋症
    子宮の環境が着床に向かない状態。

  • 子宮の形状の問題(中隔子宮、筋腫など)
    構造上、着床しづらいケース。


【3】卵巣機能・卵子の質の問題

加齢による卵巣予備能の低下のほか、生活習慣やストレスによっても影響を受けます。


【4】男性側の要因

精子数・運動率・形態の異常、精索静脈瘤など。


✦【東洋医学ではどう捉える?】

東洋医学では、不妊は「子宮だけ」「卵巣だけ」という局所ではなく、
全身のバランスの乱れの結果として起こると考えます。
特に以下の五臓が関わります。


① 腎(生殖の根本)

  • 卵巣機能、ホルモン軸、月経・排卵の根本に関与

  • 加齢・疲労・冷え・慢性ストレスで弱りやすい
    あらゆる不妊の中心に関わる臓。


② 脾(血をつくる臓)

  • 食べ物を血に変え、子宮内膜を育てる

  • 内膜が薄い、冷え・疲労、食欲低下などで低下しやすい
    子宮内膜の厚さと最も関係が深い臓。


③ 肝(気血の巡り・ストレス調整)

  • 自律神経・ホルモン指令のスムーズさ

  • ストレスで“肝気鬱結”となり排卵が乱れやすい
    排卵障害・月経不順と深く関わる臓。


④ 心(精神・血流の中枢)

  • 不眠、動悸、精神的ストレスの影響を受ける

  • 心が弱ると気血が十分に巡らず、卵の質や内膜の育ちに影響
    不妊ではしばしば“心の虚”が背景に存在する。


⑤ 肺(気を巡らせる)

  • 気を作り全身に送り出す

  • 気虚が強い人は、血の巡りが弱く子宮まで栄養が届かない
    脾虚・疲労が強いタイプで補う必要がある。


✦まとめ

現代医学では「排卵」「着床」「卵巣年齢」「男性要因」などに分類されますが、
東洋医学では 脾・腎・肝を中心に、心と肺も含めた五臓全体の協調を重視します。

「どこか一箇所だけ治す」のではなく、
体の総合力を整えることで、自然な妊娠力を高めていく
というのが東洋医学的アプローチです。

赤ちゃんを待ち望む船橋市のあなたへ

ストレス性(視床下部性)不妊

2023/12/31

― なぜストレスによって不妊が起こるのか ―

前章でお話ししたように、女性ホルモンの分泌は「視床下部 → 下垂体 → 卵巣」という脳と卵巣の連携によってコントロールされています。
このうち最も上位にあり、全体のバランスを司っているのが**視床下部(ししょうかぶ)**です。

視床下部は、体温・睡眠・食欲・自律神経の働きなどを整える“体の司令塔”でもあります。
そのため、心身に強いストレスがかかると、真っ先に影響を受けやすい場所でもあるのです。

 

⚓ ストレスがホルモンのリズムを乱すしくみ
精神的なストレス(人間関係・仕事・プレッシャーなど)や、肉体的なストレス(過労・睡眠不足・過度な運動・急なダイエットなど)が続くと、視床下部の働きが鈍くなります。

すると、本来は視床下部が一定のリズムで出すはずの
**GnRH(卵胞刺激ホルモン放出ホルモン)**の分泌が不安定になります。

その結果、下垂体から分泌される
**FSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)**の分泌も乱れ、
卵巣に正しい指令が届かなくなってしまいます。

つまり、「脳が卵巣にうまく指示を出せない」状態になるのです。
そのため卵胞が十分に育たず、排卵が起こらない、月経が止まるといった症状が現れます。
これが、いわゆる視床下部性無月経(ししょうかぶせいむげつけい)やストレス性不妊です。

⚖️「心の負担」が「体の不調」として現れる
視床下部は「心」と「体」の境界にあるような存在で、精神的な不安や緊張をすぐに身体の反応として表します。
たとえば、強いストレスを感じると

月経が遅れる

排卵が止まる

基礎体温が安定しない
といった変化が起きるのは、まさにこのためです。

特に、真面目で頑張りすぎる人や、常に人のために動いてしまう人ほど、知らず知らずのうちにこの“脳の疲労”を溜めてしまいます。

🌿東洋医学から見るストレスと不妊
東洋医学では、このような状態を「気の滞り(気滞)」や「肝(かん)の失調」として捉えます。
「肝」は気血の流れや情緒の安定を司る臓とされ、ストレスによって肝の働きが乱れると、全身の気の流れが滞り、血のめぐり(血流)にも影響が及びます。

その結果、子宮や卵巣への血流も悪くなり、卵の育ちや着床の環境にも影響が出ると考えられています。
つまり、東洋医学的にも「ストレスが不妊の原因になる」という考えは、現代医学の視床下部性不妊と非常に通じるものがあるのです。

💡まとめ
ストレス性(視床下部性)不妊とは、心の緊張や疲労が脳の働きを乱し、ホルモンのバランスを崩してしまうことで起こる不妊の一種です。
「心と体はつながっている」ということを、科学的にも東洋医学的にも示す典型的な例といえます。

妊娠しやすい体づくりのためには、単にホルモンを整えるだけでなく、
心をゆるめ、安心できる時間を持つことがとても大切です。

症例:視床下部性不妊と思われたが妊娠することができた

症例:原因不明不妊期が続いたが妊娠した

🌞不妊症や生理痛など、女性特有の症状には体をやさしく整える「光線療法」もおすすめしています。
体を内側から温め、ホルモンバランスを整えるサポートを行っています。
👉 光線療法による婦人科系ケアはこちら

👉 インスタグラム妊活アカウントはこちら

子宮内膜症

2023/12/31

子宮内膜症とは、本来子宮の内側にしか存在しないはずの「子宮内膜(しきゅうないまく)」という組織が、子宮の外側(卵巣や腹膜など)にできてしまう病気です。
この「迷い出た内膜組織」も月経周期に合わせて反応し、月経時に出血を起こすため、**強い痛みや炎症、癒着(ゆちゃく)**を引き起こします。

現代医学では、主な症状として以下が挙げられます。

・強い月経痛(回を重ねるごとに悪化することが多い)
・排便時や性交時の痛み
・不妊(卵管や卵巣の癒着による)
・慢性的な下腹部の重だるさ

原因はまだ完全には解明されていませんが、「月経血の逆流説」や「免疫異常説」などが有力です。

🌿 東洋医学からみた子宮内膜症

東洋医学では、子宮内膜症を**「気血の流れが滞り、瘀血(おけつ)が長く停滞した状態」**と捉えます。
「瘀血(おけつ)」とは、血の流れが悪くなり、体内に古い血が滞った状態を指します。
これが子宮周辺に生じることで、痛みやしこり、不妊といった症状が現れると考えます。

以下のようなタイプに分けて、体質や原因を見極めます。

① 気滞血瘀(きたいけつお)タイプ
ストレスや感情の抑圧が原因で「気」が滞り、それに伴って「血」も流れにくくなる状態。
特徴: 下腹部の刺すような痛み、経血に血塊、月経前から痛みが強まる、胸や脇の張り。
→ 「気」と「血」の巡りを促すことで、痛みや詰まりを緩和します。

② 寒凝血瘀(かんぎょうけつお)タイプ
体の「冷え」によって血流が悪くなり、瘀血を生じた状態。
特徴: 冷えると痛みが強くなる、温めると楽になる、経血が黒っぽく粘り気がある。
→ 体を内側から温めて血の流れを改善し、痛みを軽減します。

③ 気血両虚(きけつりょうきょ)タイプ
慢性的な月経過多や出血、疲労などで「気」や「血」が不足した状態。
特徴: 鈍い痛み、倦怠感、顔色が悪い、めまい、冷え性。
→ 「補気」「補血」を中心に体の基礎力を整え、再発を防ぎます。

④ 湿熱瘀阻(しつねつおそ)タイプ
体内に余分な湿気や熱がこもり、血の流れを妨げている状態。
特徴: 下腹部の熱感、経血の色が濃く粘る、口の渇き、便秘ぎみ。
→ 「湿」と「熱」を取り除き、体内環境を清潔に整えることで改善を図ります。

☯ 鍼灸や漢方のアプローチ

鍼灸では、「気血の滞り」を解き、子宮や卵巣周辺の血流を促進することで、炎症・痛み・冷えの改善を目指します。
また、体全体のバランスを整えることで、ホルモン分泌や自律神経にも良い影響を与え、不妊や月経不順の改善にもつながることがあります。

漢方薬では、「血の滞り」を取る**活血化瘀(かっけつかお)**を中心に、体質に合わせた処方(桂枝茯苓丸・桃核承気湯・温経湯など)が選ばれます。

💡 まとめ

東洋医学では、子宮内膜症を「単なる病変」ではなく、心身のバランスの乱れが現れた状態として捉えます。
そのため、治療は「子宮だけ」でなく、「全身の巡りと調和」を回復することを目的としています。

治療方法は主に薬物療法となります。薬の効果をあまり感じられず、手術に至る人もいますが、手術後に再発するケースも少なくありません。
また、子宮内膜症は不妊の一因となることもあるため、早期からの適切な治療と体質改善の両立が大切です。

症例:子宮内膜症も冷えも良くなり、妊症した

🌞不妊症や生理痛など、女性特有の症状に体をやさしく整える「光線療法」もおすすめしています。体を内側から温め、ホルモンバランスを整えるサポートを行っています。
👉 光線療法による婦人科ケアはこちら

👉インスタグラム妊活アカウントはこちら

月経痛

2023/12/31

月経痛(げっけいつう)は、月経(生理)の前後や期間中に下腹部や腰に痛みを感じる症状のことです。痛みの程度には個人差があり、軽い鈍痛程度で済む方もいれば、鎮痛薬を手放せないほど強い痛みに悩まされる方もいます。

現代医学的には、子宮内膜から分泌される「プロスタグランジン」という物質が子宮を強く収縮させ、血流を一時的に悪くすることで痛みが生じるとされています。また、子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患によって起こる場合もあります。

一方、**東洋医学では月経痛を「気血の流れが滞った状態」**と考えます。
「気(き)」とは、体を動かすエネルギーであり、「血(けつ)」は全身を巡る栄養物質です。
この二つがスムーズに巡っていれば、月経も順調に行われますが、どちらかが滞ると痛みや不調が現れやすくなります。

とくに東洋医学では、月経痛の主な原因を以下のように捉えます。

① 気滞(きたい)
ストレスや感情の抑圧により「気」の流れが滞るタイプ。
特徴:張るような痛み、胸や脇のつかえ、ため息が多い。
→「気」の巡りを良くすることで痛みが和らぎます。

② 血瘀(けつお)
「血」の流れが悪く、子宮の中に滞りがあるタイプ。
特徴:刺すような痛み、経血に血の塊、色が黒っぽい。
→血の巡りを整え、滞りを取り除くことが大切です。

③ 寒凝(かんぎょう)
体の「冷え」が原因で気血の流れが悪くなったタイプ。
特徴:冷えると痛みが強くなる、温めると楽になる。
→体を温めることで子宮の働きを取り戻します。

④ 気血両虚(きけつりょうきょ)
慢性的な疲労や過労、食事の偏りなどで気血が不足したタイプ。
特徴:痛みは軽めだが長引く、倦怠感や顔色の悪さを伴う。
→「補う」ことで体のバランスを整えます。

このように、東洋医学では痛みそのものだけでなく、体全体の状態(体質)や生活の背景を見ていくのが特徴です。
そのため、同じ「月経痛」でも人によって治療方針は異なります。

鍼灸では、ツボを使って「気血の流れ」を整え、体を内側から温めることで子宮の働きを改善していきます。結果として、月経痛の軽減だけでなく、ホルモンバランスの安定や冷え・不妊の改善にもつながることがあります。

症例:月経痛も軽減、妊娠することができた
症例:月経痛が軽くなり、妊娠に至る

🌞不妊症や生理痛など、女性特有の症状に体をやさしく整える「光線療法」もおすすめしています。体を内側から温め、ホルモンバランスを整えるサポートを行っています。

👉 光線療法による婦人科系ケアはこちら

👉インスタグラム妊活アカウントはこちら

過去のブログはこちら

image
image

当院は疲労、冷え症、不眠症の3大慢性疾患に重きをおいた治療院です。東洋医学的治療を行うにあたって説明をしっかり行いすべての治療を院長が責任を持って最後まで担当します。
船橋市馬込沢駅から徒歩12分、本来のあなたを取り戻すための鍼灸院として「質の高い毎日を過ごしたい」「本当の健康を手に入れたい」と一緒に改善を目指す方のご来院をお待ちしております。

PAGE TOP