🌙 不眠(不眠症)について ― 眠れない夜に隠された体と心のサイン
2025/11/27
「疲れているのに眠れない」「眠りたいのに寝つけない」──
そんな経験をしたことはありませんか?
不眠は単なる“眠れない夜”ではなく、体と心のバランスが乱れているサインでもあります。

💤 疲れているのに眠れない理由
「疲れていれば自然に眠れるはず」と思いがちですが、
それは主に肉体疲労の場合です。
一方で、**精神的な疲労(ストレス・緊張・不安など)**が主な原因の場合、
脳は興奮したままで、体は疲れていても眠りにつくことができません。
そのため次のようなことが起こります。
疲れているのに眠れない
眠りたいのに入眠できない
眠気が起こらない
眠れても眠りが浅く、途中で目が覚める
これらは「脳と体の温度差」「自律神経のアンバランス」「陰陽の乱れ」などが関係しています。
🩸 冷えと眠りの深い関係
体が冷えていると、寝つきが悪くなり、眠りも浅くなります。
本来、健康な状態では、日中に上がった体温が就寝前にゆるやかに下がることで眠気が訪れます。
しかし、もともとが冷え性の人は「体温の高低差」が作れず、
深い眠り(ノンレム睡眠)に入りにくくなります。
東洋医学では、これを**「上熱下寒(じょうねつげかん)」、
または「肝火上炎(かんかじょうえん)」**と呼びます。
つまり、
頭や上半身(上焦)は熱や興奮で「熱を持っている」
手足や下半身(下焦)は冷えて「温まらない」
という、本来のバランスが逆転した状態です。
このようなときは、**「火を下げ、下を温める」**ことが必要です。
☯️ 東洋医学でみる「不眠」=陰陽の乱れ
人間の体は本来、
昼(陽):活動・思考・外向的な時間
夜(陰):休息・回復・内向的な時間
というリズムで動いています。
しかし、ストレスや不規則な生活により「陽」が過剰なまま夜を迎えると、
陰の時間(夜)にスムーズに移行できず、眠れなくなります。
つまり、陰陽の転換ができなくなった状態=不眠 です。
このようなとき、無理に「眠ろう」としても眠れるものではありません。
🧘♀️ 改善のためにできること
不眠を根本から改善するには、
「昼」と「夜」のリズムを正しく取り戻すことが大切です。
🔹 昼間にできること
運動不足なら、軽くでも体を動かして「肉体的疲労」をつくる
太陽の光を浴びて、体内時計をリセットする
食事を整え、エネルギー(気)を補う
🔹 夜にできること
寝る前のスマホ・カフェインを控える
ぬるめのお風呂で体を温める(下焦を温める)
ゆっくりと深呼吸をして、心を落ち着ける
「リラックスする時間」を意識的に作る
こうした行動が、火を鎮め、陰陽のバランスを戻す助けになります。
🌼 鍼灸の役割と考え方
鍼灸では、不眠を単なる「眠れない症状」とは見ず、
「気・血・陰陽のバランスが崩れた結果」としてとらえます。
鍼やお灸で気の流れを整え、
上にのぼった熱を下げ、冷えた下半身を温めることで、
自然に眠りへと導く体質をつくっていきます。
🌞不眠をよくするために可視総合光線療法もやっています。
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